カメラ革ケース補修

上が修理前のミノルタコードです。縫い糸は、革、金具のほとんどが劣化していて、
全面手縫いによる立体縫いが必要でした。
ストラップは手提げ仕様からウエストレベルに当時の仕様通りに再現しました。
革の調色、リフレッシュ、保革を行い蘇りました。
今はもう作られなくなってしまったカメラ用革ケースを熟練の技で蘇らせます。
クラシックカメラには必ずと言って良いほど、革ケースが付属していました。
大切なものを守る為、そして金属の冷たい感触を嫌ったからでしょうか。
革ケースは次第に手になじみ、身体の一部と思うほどの一体感が生まれます。
また革ケースがあったからこそ、多くのクラシックカメラが守られてきました。
カメラの革ケースの修理はカメラの知識に加え、解体や手縫いや補強等、
一般の革製品とは違う特殊な技術が必要です。
また清掃、カビ取り、リフレッシュ、調色など保革工程も長くお使いいただく上での大切な工程です。
カメラと共に長期に渡って使用に耐え得る本物の修理は、革を知り尽くした職人の手によるものです。
革ケース補修例
メニュー |
革ケース補修 |
ストラップ交換 |
3,000円〜 |
糸の解れ |
2,000円〜 |
全体補修 |
5,000円〜 |
補修要綱はご注文についてをご覧ください。(ご依頼の前に必ずお読みください)
■修理実績(抜粋)
レフレックスコレレ、プラウベルロールOP、セミレオタックス、
ローライコード、ローライスタンダード、ローライフレックス、ベビーローライ、
スーパーイコンタ、ツアイスイコン ネタックス、スーパーシックス
六櫻社 リリー2號,パール、フォクトレンダー ベッサRF、ベッサ、
プラクチシックス、ペンタコンシックス、ニューオリンピック
ハッセルブラッド1600、イコフレックス、コンタフレックスTLR、
ミノルタコード、ミノルタフレックス、オートセミミノルタ
マミヤシックス、フジカシックス、プリモフレックス、プリモフレックスJr.
リコーフレックス、リコーフレックス7、リコーフレックス ダイヤ
ミノルタA2、ミノルタV3、ニコンS2、ニコンSP、ニコンF,F2、ローライ35
バルナックライカ、コンタフレックス、ペンタコンFM 、ライカ、
FOCA SPORT、 FOCA SPORTUC<レチナ レチネッテ、レチナ3C
ロボット、キャノン7、パックス、オリンパス35T
コダックレフレックス、ポラロイド
カメラと革ケース修理例
ここではカメラと共に修理依頼いただいたものを抜粋して掲載させていただいております。
ハッセルブラッド |
プラウベルマキナ67 |
ローライスタンダード |
 |
 |
 |
ハッセルブラッド1600F,1000Fは最初
にして既に完成されたデザインのカ
メラでした。
高速フォーカルプレーンのシャッタ
ーとフィルムカートリッジとレンズ
交換ができるシステムカメラとして
機能的にも完成されていました。 |
プラウベルマキナはドイツで1912
年から1953年にかけて作られた先
進的なレンズ交換ができるプレス
カメラでした。これを復活させよ
うと1978年プラウベル社に設計を
委託したカメラで日本とドイツの
英知を結集して作られたカメラで
した。最後の中判用ニッコールの
卓越した描写が素晴らしいカメラ
です。
|
カメラの王者として長い歴史を誇る
ローライフレックスの最初のモデル
です。
最もシンプルで軽量で今でも使用に
耐える十分な耐久性があります。
今のカメラではあじわえないクラシ
カルな写りも魅力です。
|
|
ローライフレックス 3,5F |
ミノルタオートコード |
フォカ スポーツ |
 |
 |
 |
スタンダードがローライを二眼レフ
の代名詞として打ち立てた機種とす
るなら、この3,5Fはローライの完成
形と言えるでしょう。
この間ローライは絶えずブローニー
カメラのトップブランドとして君臨
し続けました。
その秘密は優秀なレンズと絶えざる
技術革新であったと言えます。 |
ローライ二眼レフを真似たカメラ
は世界的に数多く作られました。
レンズのロッコールは戦後間もな
くミノルタフレックスから使用さ
れ、実に20年近く基本設計を変え
ず作り続けられました。
ローライがプラナーを搭載した後
も、ミノルタはロッコールの設計
を変えませんでしたが、その写り
はプラナーをも凌ぐとも言われま
した。
|
フォカはライカに対抗して、フラン
スで作られた個性的なカメラでし
た。
細部に至るまでフランスのエスプリ
を感じさせるユニークなデザインに
魅了されます。写真の2Cは特に直線
的なデザインの中にシャッターボタ
ンや巻き上げレバーが隠されていま
す。
フランス全体が独自の思想をその形
にまで反映して、輝いていた時代で
あったのではないでしょうか。
|
|